応急危険度判定模擬訓練

株式会社 エー・アール・ジー

2011年12月05日 12:11

 みなさんこんにちは。エー・アール・ジーの松堂と申します。

 今回は、地震被災建築物の「応急危険度判定模擬訓練」とりあげました。
まず最初に、応急危険度判定とはどういうことかを簡単に説明しますと、地震により被災した建築物が、その後の余震等による倒壊の危険性を速やかに判定し、人命に係わる災害を防止する事です。
沖縄は、地震が少ないといっても最近では震度5の地震が有りました。東北の大震災のような地震が近いうちに起るかもしれません。その為の訓練を沖縄で初めて行ったのが今回の模擬訓練です。
11月29日火曜日に那覇市樋川の市営住宅(解体予定のRC造共同住宅)を用いて、予め被災状況を想定した設定で行いました。参加人数は応急危険度判定士約30名でした。応急危険度判定士2人1組による判定調査を行いました。




 調査方法は1.建築物の外観からの判定、2隣接建築物・周辺地盤等の危険度3.落下危険物等の危険度の3つです。今回は、柱の被害状況と建築物全体の傾斜を測定し、建築物の外観からの判定による模擬訓練を行いました。






 調査の結果、総合判定で調査判定者は、所定の判定ステッカーを建築物の出入口など認識しやすい場所に張付けします。判定ステッカーは危険度に応じて、調査済(緑色)=使用可能な建築物、要注意(黄色)=立ち入る場合は、十分注意な建築物、危険(赤色)=立ち入るのは、危険な建築物、の3つに分類されます。
私の組の調査では、危険(赤色)と判定されました。どの組も同様の判定でした。




判定ステッカーが、なぜ危険(赤色)なのかを発表し模擬訓練を終わりました。


東北の大震災のニュースで、被災地の映像に判定ステッカー貼られた建築物を見たりします。沖縄で判定ステッカーを貼ることが、無いよう祈りました。

 投稿者
 設計1課 松堂 政洋